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ー食堂ー
「…お昼はこちらで食べます。大体皆お弁当持ってくるか、買ってくるか。仕出し弁当を注文する場合は…」
服部は滝川の説明を聞きながら、食堂を眺めていた。
(ふーん、テーブルが幾つかあって何人かで固まって食べてるんだ。女子事務員はあのテーブルにまとまって…)
服部の目に先程お茶をだしてきた女子社員が目に入った。
(彼女は、一人なんだ)
山下は、女子社員のグループからは外れ、一人スマートフォンを触りながら手作り弁当を食べていた。
「服部くん、彼女は余り関わらない方がいいよ」
服部の視線に気が付いた滝川が、こっそり耳打ちをした。
「あの子、すっごい変な子。ノートに点とか棒とか変な絵とか書いているの。昼休みに変な本読んでるし」
(ふーん。普通の人に見えるけどな)
服部は適当に空いている席で食事を取った。
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