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「引っ越ししたのかな……」
家の跡地に立ってみると、人の思いが残っているようだった。
「引っ越しではないよ、建て直ししたのだそうだ」
琥王が、子供に話しかけ、事情を聞いていた。
敷地の奥に、最近建てられたような、民家が一軒あった。
「よし、映像は撮った。帰ろう」
案外、近い場所だったのかもしれないが、
子供にとっては遠い国と同じであっただろう。
再び神社に戻ると、女子中学生が溜まっていた。
何だか、近寄ってはいけない感じがする。
俺が、逆方向に向きを変えたが、琥王はそのまま神社に行ってしまった。
「恋人は、どこですか?」
「あの、学生ですよね」
琥王が、質問責めにあっている。
俺は、逃げると、近くの商店に入ってみた。
片隅に駄菓子のコーナーがあり、幾つか購入すると外で食べてみた。
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