第1章

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何時からかは定かではないが、2、3才の頃には常用していたと思う。 これは薬じゃないよ。カルシウムのサプリメントだと言って診療所の先生が毎日おやつに2粒食べるんだよと渡してくれた。 ラムネのようにカリッカリッっと噛めば、砕けてすぐに溶けてなくなる。甘いサプリが大好きだった。 高校生になっても変わらず診療所の先生がカルシウムのサプリメントを渡してくれた。 このサプリ…カルシウムなんかじゃなかった…。 恐ろしい。吐いても吐いても、幼少の頃から食べ続けたサプリは体内に取り込まれて出てくるわけがない。 僕が知らずにカリッカリッっと喜んで食べていたモノ… それは… 耳の素だった…。 ミミノモト…。
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