二時間目

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二時間目

 朝霧の髪が少し揺れて、嬉々とした表情を映した瞳があたりを見渡している。 「本当? 異世界? 主人公!?」  それを冷ややかに見つめ、そうだよ、と返す坂内。  これほどまでに、友人を恐れたことはあっただろうか。  異世界より、このわけわかんない状況よりなにより、この二人が怖いと、この場にいる全員が思っていた。
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