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真っ白なストールを巻いてリビングに行くと、2歳下の弟が
「馬子にも衣装」と笑う。
私はニッコリ笑って、
「もう、お姉ちゃんが好きなら素直に好きって言えばいいのに」
そう言うと、
「あー、はいはい」
と、流されてしまった。
言い返そうとしたけれど、時計が目に入る。
もう23時を過ぎていた。
大変!遅刻してしまう。
弟とじゃれている時間はない。
母の「気をつけてね」の声に送り出されて、私は懐かしい学校へと向かった。
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