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「夏休みは帰ってくる?時間あったら会おうよ」
そう言うと、彼は急に私の左の手首をつかんで、ズンズンと横道に入って行く。
なにがなんだかわからなくて、小走りについて行くと、小さな公園に出た。
こんな所に公園なんてあったの?
四方を木で囲まれた、まるで隠れ家のような場所。
そこで、彼は私の手首をつかんだまま振り向き、
「好きだからな」
そう、怒ったような声で言った。
「え?」
なんて言ったの?
好きって・・・
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