10年の想い

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さすがに、この雰囲気で友達の好きではないってわかる。 でも待って。 私、そんなふうに考えたことない。 ずっと大切な友人だったんだよ。 困って下を向いてしまった。 彼の視線が熱くて、どう答えたらいいかわからない。 「好きだ」 彼の声が、ものすごく近くで聞こえて、思わず顔をあげた。 その瞬間、私を包んだ熱。 熱くて強くて 怖かった。 唇が燃えるようで。 抱きしめられた身体が溶けてなくなってしまいそうで・・・ 怖かった。
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