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気がついたら、彼の体を押し返して首を振っていた。
「俺が嫌いか?」
違う違う!そうじゃない。
ただ首を横に振る。
「ずっと特別だったんだ」
わからない。
そんな事、言われたことない。
わからないよ。
首を横に振って、その場を逃げ出した。
「好きなんだよ!」
後ろから彼の声が追いかけて来たが、捕まらないように必死で走る。
家に着いた時には、ぐちゃぐちゃに泣いていた。
何が悲しいのか、悲しいわけではないのか、自分の気持ちがわからない。
ただただ涙が止まらなかった。
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