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「教会・・・?」
俺が教会の中に入ると、澪はきょとんとした表情をした。
「今日、澪の誕生日だろ」
「そうだ。すっかり忘れてたや」
「あのさ、澪」
「ん?」
「この間はあんな事言ってごめん」
「へ?」
「俺、嘘ついた
「嘘・・・?」
「本当は俺・・・澪が大好きだよ」
「ハル・・・」
「世界で一番好きなんだ!」
俺は澪の手を握り、言った。
「バカハル」
「え?」
「ハルがあんな事言うから本当にショックだったんだよ!ハルは仕方なく私の側にいるのかなって」
「え?」
「ハルの幼馴染みだから側にいれるだけなんじゃないかって。いつも怖いの。いつかハルが離れちゃうんじゃないかって」
「澪・・・」
「ハルは優しいから冷やかされたりするの嫌なのに無理に私の側にいるのかなって思ったら離れるべきだって思って。でも、無理。澪、ハルがいないと・・・」
「大丈夫だよ。おばさんに約束したんだ、俺」
「え?」
「俺がずっとずっと澪を守るって!だから、離れないよ。俺は澪が大好きだから」
「ありがとう。澪も・・・澪もね!ハルが世界で一番大好き!」
「うん」
「ハルとずっとずっと一緒が良い!絶対絶対ずっと一緒ー!」
「澪、約束しよ」
「ん?」
「おっきくなったらここで澪と結婚する!」
「結婚・・・」
「うん。澪、俺のお嫁さんになってください」
俺はそう言うと、澪に小さな箱を渡す。
澪は箱を受け取ると、箱を開ける。
「ゆびわ・・・?」
中から出てきたのはおもちゃのクローバーの指輪。
「うん。今は俺、子供だからこんなのしか買えないけど・・・」
「ハル!ありがとう!澪、すっごくすっごく嬉しい!」
「澪・・・」
「私をハルのお嫁さんにしてください」
「はい!」
俺は澪の薬指に指輪を嵌める。
「ずっとずっと大事にするね!」
「うん」
なぁ、澪。
俺はずっとずっと澪と一緒にいられると思ってた。
澪・・・
どうして、お前は・・・
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