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「ハルの隣の席キープ!」
「澪・・・」
ーー林間学校当日、バスで俺と澪は隣同士だった。
「林間学校、楽しみだね!澪、たくさんお菓子持って来た!」
「澪、無理してないか?」
「え?」
「まだおばさんが亡くなってからそんなに経ってない・・・」
「大丈夫だよ!澪にはハルがいるから!心配しないで?」
「そっか」
「約束したもんね?澪はハルのお嫁さんになるって!ずっと一緒でしょ?」
「そうだな」
「ほら!ネックレスにしたの!ハルがくれた指輪」
澪は首にさげてる指輪を俺に見せる。
「ネックレスにしたんだ」
「うん。指にしてたら皆にからかわれて恥ずかしいし。澪、毎日このネックレスつけるようにしてるんだ。お守りみたいで良いなって」
「そっか。じゃあ、絶対落とすなよ?」
「分かってるよー!」
大事に持ってくれてるんだ、澪のやつ。
嬉しいな。
澪と話していると、あっという間に到着してしまった。
「ハル、お昼はカレーだって」
「飯盒炊爨でやるんだろ?面倒くせぇなぁ」
「澪、野菜洗って切っちゃうね!」
「ケガすんなよ?」
「ハルはお母さんみたいだなぁ」
「澪は危なっかしいんだよ」
「大丈夫!最近は澪が晩御飯作ってるんだからね!澪が今、お母さんの代わりだから」
「そうだったな」
「 それに、ハルのお嫁さんになるんだもん。今から料理出来るようにしないとね?」
「あんま大声で言うなよ」
「バレた方が良い気がするな、澪は」
「何で?」
「ハルはモテるから」
「は?俺が?」
「うん。足が速いからね!」
「そんな理由で・・・」
「ハルは澪のだって皆に言いたいな」
「やめろ、恥ずかしいじゃんか」
「照れたハル可愛い!!」
「さ、聡手伝ってくる!」
全く、澪は・・・。
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