Chapter.1 桜井澪という女の子

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「ハルー、聡!これからプラネタリウム行くって」 「今から!?」 同じ部屋の男子に言われ、俺達は部屋を出た。 澪とちゃんと話さないと。 「澪!!」 プラネタリウムに着くと、俺は澪の腕を掴む。 「ハル・・・」 「隣、座るぞ」 「そこ、明里ちゃんの席・・・」 「明里に代わってもらった」 「澪、まだハルに怒ってるのに・・・」 「話がしたい、澪」 「わ、分かった・・・」 俺は澪の隣に座る。 「ごめん。澪の気持ち考えないで」 「え?」 「澪が嫌な気持ちになるのも仕方ないよな。俺も・・・もし、澪が他の男子と手繋いで歩いてたらやだし」 「ハル・・・」 「俺の特別な女の子は澪だから。それは信じて欲しい」 「信じるよ、ハルの事。怒ってごめんね」 「良いよ。ヤキモチやかれると嬉しい」 俺は澪の手を握る。 すると 澪はにっこりと笑った。
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