Chapter.2 もう一度。

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「一緒に移動しても良い?」 あ・・・ 俺は1人の男子に声をかけられる。 パーマがかった茶髪で、背は俺と変わらなさそう。 耳にピアスを二つ開けていて、金髪でいつもアクセサリーをじゃらじゃらつけてる聡と同じくらい垢抜けてる。 「俺、成瀬陽。陽で良いよ」 「おぅ。俺は本城遥。ハルで良い」 「宜しくね、ハル。いやぁ、良かった。同じクラスに話せる人いなくってさ。皆、あっという間にグループ作っちゃうんだもん」 「あんた、人見知りとかしなそうだけど」 「意外と人見知りだよ?ただ、ハルは話しかけやすい感じだったから。一年の時は中学のダチがたくさんいたんだけどなぁ。二年で離れちゃって」 「そうなのか。陽は部活とか入ってないのか」 「俺はバイトしてるからさ。ハルは?」 「俺は何もしてないな。バイトはそろそろ始めなきゃと思ってるけど」 「そっか、そっか!バイトなら俺がいくらでも紹介するよ。あ、そうだ。ハルに聞きたい事が」 「何だ?」 「桜井さんとどういう関係?」 「えっ?」 「何かありそうな感じしたから」 「幼馴染み・・・だったんだ」 「え?」 「あいつは忘れちゃったけど」
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