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「一緒に移動しても良い?」
あ・・・
俺は1人の男子に声をかけられる。
パーマがかった茶髪で、背は俺と変わらなさそう。
耳にピアスを二つ開けていて、金髪でいつもアクセサリーをじゃらじゃらつけてる聡と同じくらい垢抜けてる。
「俺、成瀬陽。陽で良いよ」
「おぅ。俺は本城遥。ハルで良い」
「宜しくね、ハル。いやぁ、良かった。同じクラスに話せる人いなくってさ。皆、あっという間にグループ作っちゃうんだもん」
「あんた、人見知りとかしなそうだけど」
「意外と人見知りだよ?ただ、ハルは話しかけやすい感じだったから。一年の時は中学のダチがたくさんいたんだけどなぁ。二年で離れちゃって」
「そうなのか。陽は部活とか入ってないのか」
「俺はバイトしてるからさ。ハルは?」
「俺は何もしてないな。バイトはそろそろ始めなきゃと思ってるけど」
「そっか、そっか!バイトなら俺がいくらでも紹介するよ。あ、そうだ。ハルに聞きたい事が」
「何だ?」
「桜井さんとどういう関係?」
「えっ?」
「何かありそうな感じしたから」
「幼馴染み・・・だったんだ」
「え?」
「あいつは忘れちゃったけど」
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