70人が本棚に入れています
本棚に追加
「それってどういう・・・」
澪はもう俺をすっかり忘れてしまっている。
もう戻れないのか・・・?
「聡と明里ちゃんね、宜しく」
「宜しくな、陽」
休み時間になると、俺は陽を明里と聡に紹介した。
「よろしくー!陽。陽って去年体育祭で活躍してたでしょ?」
「えっ?」
「女子達が騒いでたから」
「あはは。一応中学は陸上やってたから。リレーのアンカーに選ばれちゃって」
あ・・・
澪、また一人だ。
昨日は転校生を珍しがったのか、女子達が澪を囲んでいたけど。
「桜井さん!」
男子達が澪の周りに突然集まる。
「やっぱりうざいよね、桜井さん」
「男子達をはべらしちゃってさ」
女子達が皆を見て言う。
女子達に妬まれてるのか、澪。
「ハル?俺の話聞いてた?」
陽が俺に聞く。
「へ?」
「桜井澪が気になるのか?」
「そ、そんなんじゃないよ」
どうしたら良いか分からない。
君とどう関わっていけば良いんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!