Chapter.2 もう一度。

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「それってどういう・・・」 澪はもう俺をすっかり忘れてしまっている。 もう戻れないのか・・・? 「聡と明里ちゃんね、宜しく」 「宜しくな、陽」 休み時間になると、俺は陽を明里と聡に紹介した。 「よろしくー!陽。陽って去年体育祭で活躍してたでしょ?」 「えっ?」 「女子達が騒いでたから」 「あはは。一応中学は陸上やってたから。リレーのアンカーに選ばれちゃって」 あ・・・ 澪、また一人だ。 昨日は転校生を珍しがったのか、女子達が澪を囲んでいたけど。 「桜井さん!」 男子達が澪の周りに突然集まる。 「やっぱりうざいよね、桜井さん」 「男子達をはべらしちゃってさ」 女子達が皆を見て言う。 女子達に妬まれてるのか、澪。 「ハル?俺の話聞いてた?」 陽が俺に聞く。 「へ?」 「桜井澪が気になるのか?」 「そ、そんなんじゃないよ」 どうしたら良いか分からない。 君とどう関わっていけば良いんだろう?
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