Chapter.2 もう一度。

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昼休みになると、俺は陽と購買へ向かう。 「唐揚げサンド残ってるかな」 「あれ、めちゃくちゃ美味いよな」 売り切れてたら最悪だな。 だけど 「あ・・・」 「陽?なんだよ、急に立ち止まって・・・」 「森川先生、こんにちは!」 陽は英語を担当する森川先生に挨拶をした。 「あ、こんにちは。成瀬くん、本城くん」 「こんにちは・・・」 森川先生は20代前半の先生で若くて綺麗だから男子生徒に非常に人気がある。 いつも髪をポニーテールにしていてスカートを履いている女らしい人だ。 おっとりしていていつもニコニコしている。 やっぱり綺麗な人だな。 澪みたいな美少女のが俺は好きだけど・・・ 「あ、成瀬くん」 「はい!」 「寝癖、ついてるよ?」 森川先生は陽の寝癖を直す。 「はい、直った」 「あ、ありがとうございます」 「じゃあね」 陽は森川先生が行くと、彼女の後ろ姿を見つめた。 陽、もしかして・・・ 「森川先生が好きなのか?」 「あはは。不毛な片思い。一年の時からずっと好きで。難しいって分かってるけど、彼氏になりたいんだ。俺!」 「も、森川先生の!?」 「教師と生徒だからな。だめなのは分かってるよ?でも、本当に好きなんだ。告白もまだしてないしさ。何もしないで諦めるのは馬鹿だろう」 「そうなんだ・・・・」 陽は片思いをしているのか、ずっと。 「やっぱり無理って思うよな?ハルも」 「分かるよ」 「え?」 無理なんだよ。 忘れるとか諦めるとか。 こいつになら話しても良いか。
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