Chapter.2 もう一度。

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「桜井さんと結婚の約束をした!?」 「声が大きいよ、馬鹿」 「悪い、悪い。なのに彼女は記憶を失っていたのか」 「ああ。正直どうしたら良いか分からなくてさ」 俺は陽に全てを話した。 「だから聡も明里ちゃんも桜井さんの話すると嫌な顔するんだ・・・」 「ああ。でも、俺はまだ忘れられないみたいだ、あいつを」 「良いんじゃない?忘れなくて」 「え?」 「どうするか決めるのはハル。明里ちゃんも聡も関係無いよ。それに、桜井さんが失ったのは記憶だよ」 「でもよ・・・」 「記憶は無くなっても桜井さんは桜井さん。ハルはどんな桜井さんも好きなんじゃ無いの?」 「陽・・・」 「俺は何があっても森川先生が好き。そういうもんでしょ?」 「そうだよな・・・」 「それに記憶が無くなったからって恋愛感情まで無くなるのかな?」 「え?」 「恋愛感情と記憶は別だと思いたいけど」 「どうなんだろうな・・・」 「俺は応援するよ、ハル」 「あ、ありがとう。陽・・・」 陽は良い奴だな。 聡や明里には止められたけど、俺は・・・
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