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「ハル、澪と関わるなって言ったよな?」
教室に戻ると、聡が冷たい声で俺に言い放った。
澪は戻る途中で先生に呼ばれたので、俺は陽と先に教室に戻った。
「ハル、澪はあんたを忘れてるんだよ?」
明里も一緒になって言う。
「お前らが澪と関わりたくなければ勝手にすれば良い。でも、俺は澪と関わるよ。俺にとって今でもあいつは特別だから」
「ハル!」
「俺は忘れるなんて無理だから」
「俺達はハルが傷つくの嫌なんだよ」
「そうよ。あの日からハルはずっと・・・」
「ほっといてくれよ!俺は平気だって言ってるだろ」
「あ、桜井さん・・・」
「何かあったの・・・?」
「大丈夫だ。桜井には関係ない事だから」
「でも・・・」
「そろそろ先生が来る。席ついとこうぜ」
「あ、うん・・・」
何で明里と聡は分かってくれないんだ。
あんなに仲が良かったのに。
いつも四人一緒だったのに。
いつからか距離が開いていた。
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