新田君と私。

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「……そろそろ、私行かなきゃ」 「ごめんね、引き止めちゃって。 それじゃあ」 ベンチの上に置き去りにされていた、綺麗なコスモスの花束を両手に抱え、私は足を踏み出した。 「また、会えてよかった」 背後から聞こえるその言葉に、私は何も答えることなく、ただ微笑んでいた。
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