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それにしても、整ってるなぁ。
アイスを探す振りをして、スーツ姿のイケメンの顔を盗み見る。
スーツ姿の…もうスーツの人でいいや。
そのスーツの人は何やら凄く悩んでる感じだ。
顎に手を添えて、うーん、と唸っている。
うん、イケメンだから出来るよね、それ。
まぁ、俺には関係ないし、さっさと選んで帰ろう。
蕾が好きな雪見だ〇ふくを手に取ろうとした時、ちょうどスーツの人も雪見だ〇ふくを取るところで、俺達の手はぶつかった。
ドキン…
なんてしねぇよ。
そもそも、相手男。
そして俺も男。
「すいません」
イケメンの顔を見ながら、謝るのは俺の目(精神的)に悪いので、少し俯きながら言った。
素早く雪見だ〇ふくをカゴに入れ、アイスのコーナーから立ち去ろうとした時、誰かに腕を掴まれた。
「え…」
後ろを振り向いて俺は固まった。
なんせ、俺の腕を掴んでいたのはさっき手がぶつかった、イケメンだったからだ。
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