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初めからわかっていた 私じゃ駄目なんだということ 「俺には幸せにできない」なんて そんな辛そうな顔で言われたら なんて言えば良いの 「だけど、お前の幸せを祈ってる」 何があなたの本音なのかわからない あの人の言葉の何が嘘で何が真実かなんて 見分けなんかつかなくて でも、私だってわかっている 私のプライドは高いけれど、そんなものはプライドなんかじゃない 怖くて、怖くて、 自分を出すのが酷く怖くて 気が付いたら自分の周りを覆おう壁を作っていた 強くなろうとすればする程に その壁は高くなっていて、どうしようもなかった そうじゃなきゃ守れない気がしたから 私、どうすれば良いの わかっていたのに、私じゃ駄目だってわかっていた だけど、やっぱり苦しくなる 彼以上に私をわかってくれる人に会えるのかな 全てを許せる人に出会えるのかな 口は悪くて、いちいちムカつくし、からかわれてばかりだった だけど、私を良く見ていてくれた 理解をしてくれていた 出逢えた事は後悔なんかしてない ただ、どうしてこんなに私の中を占めてしまったのだろう 本当に好きだった それは伝わったのかな ちゃんと心から好きだったことわかってくれたかな ねぇ、忘れないで欲しいよ 我儘で意地っ張りで可愛くない私のこと 例え2度と会えないとしても
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