雨宿り
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旅館の外に出た時、ヒロムは口を開いた。 「んで、結局どうしたの?まさか、怖くなった?」 「はぁ、はぁ」 「大丈夫?」 「足跡が…」 「足跡?いや、だから、足跡が2つあるのが普通でしょ?右足と左足で」 「違う!お前は勘違いしてるんだ!俺が2つって言ったのは二人分って事なんだ」 ヒロムは青ざめる。 「だって、ヒロムは今、車イスに乗っているんだから」
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