素直になれない君

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『今日は一緒に帰れなくなっちゃったんだ。ごめんね?』 そう言って悪そうに私に謝ってきた。今日は一緒に帰れないのか、とすごく残念な気持ちになる。 どうしてなのか聞きたいのに… 『いないほうが生成するわ!!』 と言って追っ払ってしまう。彼はもう一回ごめんと済まなそうに言ってから走ってどこかへ行ってしまった。 ホントは悲しくて一緒に帰りたいのに、なんで帰れないのか待ってちゃダメなのか聞きたいのに聞けない性格にイライラする。 いじけながらクラスを出ると理科室の机の中にノートを忘れたことに気づいた。理科室開いてるといいなーと思いながら歩いてると理科室の方向から話し声がする。 誰だろ?と少し覗いてみた。 そこにはあいつと可愛い女の子が話していた。コクハクかな?そりゃーあいつモテるし …付き合うのかな…?ズキッ)心が痛んでモヤモヤとした黒い感情が出てくる。やだな、楽しそうに話してるし。 その時 『あぁ、本気で好きだ。』 というあの人の声が聞こえた。 相手の子がなんて言ったのかは聞こえなかったがテレながら答えるあいつの言葉に泣きそうになる。 私に言ったことは嘘だったのだろうか?冗談?黒い感情が渦巻いて早くここから立ち去りたいのに足が動かなくてどうすればいいのかわからなくなる。 『あれ?どうしたんですか?』 え!?あ…どうしよう 理科の先生が来てしまった。 バレてしまう!! 『あれ…なんで、』 あいつが私に気付いたみたいで驚いてる。 どうしよう、立ち聞きしてたのバレちゃった。 あっどうしよう…ー 涙が溢れてきて走ってそこを離れる。
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