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呼び止められて、振り返るとそこには、仲のいい友人5人がいた。
最近の屋上って、出入り禁止をしている学校は多いんだ。オレはここで5回目の転校だったか…。
幸いこの学校は、屋上への出入りは自由だ。オレは今度こそ、目的を果たしたいと思っている。
夕日が綺麗だった。オレはこの町の風景を、網膜に焼き付けるようにじっくりと、ゆっくりと見渡していたんだ。
オレは今、高いフェンスの頂上に立っている。さらに視界が広がって、壮観な眺めだ。
「友昭、やめろよ! 理由は…、わかんないけど…。もう、会えなくなっちまうだろ!」
一番仲のいい晃太郎が叫ぶように言ってくれる。
「…ああ…、オレもいきたくはないんだけど…。わりぃ、みんな。…もう、いくよ…。…友達になってくれて…、ありがとう!!」
オレはみんなを振り切るように、別れの挨拶をした。
オレは魔法陣の中央に、勢いよく飛び込んだ。
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