第14章 なまごろし
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「アアッ……ウアアアッーーー!!」 僕は声にならない声で叫んだ。 いや。 聞こえていないのは 自分の耳だけかもしれない。 そのまま。 即席の刃物は 傷ついた手の中へ滑り落ちる。 「大……丈夫……?」 言ったつもりが。 空間が凍りついたかのように 唇一つ動かせない。 僕はその場の空気さえ 吸い込めずに足掻いた。
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