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「ごめんね 待たせちゃって」
「もっと遅くてもよかったよ」
「三田さんもいるんですね」
「おいおい 仲間はずれはやめてくれよ」
「ハハハッ」
「私の友達です」
「あっ お友達か キレイだね」
「ありがとうございます」
「何がありがとうよ」
「ハハハッ でも普通どっちかブサイクなのに
この2人は違うよね」
「確かに 三田さんが言うなら間違いない」
「ハハハッ」
カメラマンはセッティングをはじめた
オーナーも手伝っている
「まずいつもの感じで接客してるところを」
「俺も写っていいだろ」
「後姿ならいいですよ」
「何だよ 俺の芸術的な顔を写さないなんて」
「ハハハッ 三田さんって面白いなぁ」
レイコが一番盛り上がってるようだ
そして撮影がはじまった
カメラマンはオーナーの言いなりで
あまり注文をしてこない
「はい 大丈夫です」
次々と店の中で写真を撮っていった
「これくらいでいいですね」
「じゃあ・・・」
「着替えだよ ナツミさん」
「あっ」
「いいかな いろいろ撮っておきたいんだけど」
「わかりました」
「着替えてる間 私を撮ってもらえませんか」
「いいですよ じゃあ お願い」
「はい」
カメラマンはレイコには興味があるようだ
私よりもいろいろ注文をつけている
「足をもっと はい いえっ そうじゃなくて・・・」
「見えちゃうんじゃない?」
「影になってますから大丈夫ですよ」
あのソファで撮影をしている
その様子を横目に見ながらバックヤードに向かった
ここでオーナーとマリコさんはしてたんだ
私も着替えるために下着姿になった
今誰か入ってきたら全部見られてしまう
なんだかそれを期待している自分がいる
ただもちろん誰もやってこない
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