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「ナツミ・・・」
「あぁ 私 どうかしちゃってるわ」
「本当よ いくらなんでもはじめて会った男と」
「だってもう・・・」
「せめて一番気にいってる男と浮気しなさいよ」
「それは・・・」
「オーナー?」
「ううん 高野くんかな」
「ウフフッ やっぱりね 来てるわよ 彼」
「えっ!?」
「それを伝えにきたのよ」
服を着替えて店の方に行くと
本当に高野くんがいた
オーナーと話をしてるようだ
「高野くん・・・」
「もう撮影終わっちゃったんですね」
「そうなの」
カメラマンはレイコカップルの撮影をはじめている
「見たかったなぁ」
「今度うちのチラシに載るから」
「あっ そうですね」
「谷原さんのファン多いよなぁ」
「高野くんは違いますよ 店のファンですって」
「ハハハッ」
オーナーはそのあと撮影のところに行ったので
高野くんと2人で話せた
「店のファンですけど谷原さんのことも・・・」
はじめて谷原さんと言ってもらえた
「そんなこと言ったら誤解しちゃうよ」
「本当ですよ 最近は谷原さんと話すのが
本当に楽しくて・・・」
「ねぇ 今日このあと時間ある?」
ついつい私は誘ってしまった
レイコにそそのかされたと頭の中で言い訳をした
「えっ でも・・・」
「ごめんね 聞かなかったことにして」
「僕・・・」
店の外に2人で出た
「もう暗くなってきたね」
「僕・・・時間あります」
「本当? じゃあ・・・」
撮影はすべて終わり高野くんと一緒に部屋に戻った
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