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「ついにやっちゃったのね」
「そそのかしたくせに」
「だって時間の問題でしょ カメラマンに
あんなことさせるなんて」
「まぁね もうしたくてしたくて」
「風俗でも勤まるわね ナツミは」
「自分でも不思議だわ こんな女になるなんて」
「私が想像してたより深刻だったのね」
「でもおかげでスッキリしたわ」
「そんなによかったの?」
「さっきまで一緒にいたのよ」
「えっ じゃあ仕事休んだの?」
「うん」
「あっ そうだ 私 内田くんと別れたの」
「えっ 急すぎるじゃない」
「昨日の帰り道にケンカしちゃって」
「もしかして私のせい?」
「まさか そうじゃなくて予備校で
いい子見つけたみたいなのよ」
「あぁ そういうことか」
「別に二股でもいいんだけどちょっとね」
「ちょっとって」
「三田さんのこと考えちゃって」
「えっ 三田さん?」
「撮影の時も結構仲良くしてたでしょ」
「そうね でもそこまでだとは・・・」
「優しいのよね」
「でも奥さんもいるし」
「その方が言いなりになってくれるかもって」
「もしかしてもう連絡先とか交換してるの?」
「もちろんよ 明日会うつもりよ」
「内田くんの倍以上よ 年が」
「ハハハッ そうね 若い男に飽きたのかな」
「カッコよくもないし」
「オーナーもいいわね」
「レイコすごいわ」
「ナツミも負けてないって」
男の話がこんなに楽しいなんて
今までもったいないことしてたんだなと私は思った
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