サブカテゴリはブラックジョークです。

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   呼び止められて、振り返るとそこには、老婆が僕を睨みつけていた。ああ、くそっ……畜生、そう言えば、この辺のデイサービスを利用してるって話していたっけ。  だったら、家もこの近辺って事じゃないか。最悪だ……まさか、こんな時に会うなんて。  僕の右腕に絡み付く彼女が、不安気な面持ちで、僕の顔を見つめている。彼女を安心させる為にも、ここはビシッと云っておかなくては。 「安心してください。  彼女(達)は、ただの元カノですよ」 「その事実を前に、私はただただ、震えて驚愕の表情を浮かべるばかりだよ!」  とにかく明るく云ってみたのだが、駄目だった。僕は今、総勢17名の老婆達に囲まれてしまっている。  ……いやはや、困ったものだね。若気の至りってやつは。  
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