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何が起こったのか。メタルパイクは吹っ飛び、呆然の座り込むレキの前にはあのマスクの赤い男が立っていた。
「なんでここに…」
「…話は後です。」
そう言うと男は背中に背負っていた剣を抜き、一回転し振り回した。それと同時にレキと男の周りを黒い影が囲んだ。炎だった。影がゆらゆらと揺れているように見えるが確かにその熱が伝わってくる。
「黒槍」
男がそう唱えると炎は高さ2メートルほどの火柱となり2人を囲んだ。これならメタルパイクも近づけない。
「そこでじっとしててください」
そう言い残し、男は炎を飛び越えメタルピックに向かって行った。
三十秒ほどすると、炎が解かれ男が近づいてきた。
「大丈夫ですか?一旦、アスタガルドに戻りましょう」
男の遠く後ろにはパックリと開いた腹を天に見せ、絶命しているメタルピックの死骸が見えた。
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