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気づくとネクタイを緩め、まるで自分の部屋にでも居るかのように寛ぎだしている。
私って確か間宮くんの先輩だったよね?
そう本人に聞きたくなるくらいの様に呆れて言葉も出てこない。
「涼子さん、もう食べないんですか?俺、食っちゃいますよ?」
でも楽しみにとっておいたタマゴを割り箸でブスリと突き刺し食べようとしている間宮くんの姿に
「駄目―!」
思わず我を忘れ、大声と共に間宮くんの箸を持った手を押さえつける。
「っていうか、いつまで居るつもり?早く出て行ってよ」
必死にタマゴを守りながら迷惑そうに吐き捨てる。
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