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「だって、それは……」
言い訳がましく言い返そうとした私に間宮くんが不敵な笑みを漏らすのを見て、まんまとハメられてしまったのだと気づく。
どこまでも学習能力がない自分に、その場で項垂れてしまった。
「お邪魔します」
そんな私の気持ちを察することなく、間宮くんは当たり前のように部屋の中に上り込もうとする。
でもソレを簡単に許すわけにはいかず
「ストーップ!」
慌てて間宮くんの前に立ち憚ると睨みを利かせる。
「ケチ」
片方だけ靴を脱いた中途半端な状態で間宮くんが不満げに溢す。
「ケチじゃない。勝手に押しかけて来たくせに、迷惑だから帰って」
頑として追い返そうという姿勢を突き通すにもかかわらず、一向に帰る気配を見せない。
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