視線

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日曜の昼下がり。 私は学生時代からの友人の山本 由香里と久々のランチを楽しんでいた。 「え、マジ!?」 「ちょっと声、大きすぎ」 一応、間宮くんとの事を話したら思いの外、驚かれてしまった。 「ごめん、ごめん。 だって、つい最近別れたばっかりだって言ってたから。で、どんな人?歳は?」 由香里は驚くほど切り替えがはやく、 今度は捲くし立てるように質問してきた。 私は由香里の勢いに押され気味になり、答えに詰まる。 私が一番ないといっていた社内恋愛で、 しかもその相手が年下だと知ったら由香里は、また大きな声を出しそうな気がする。 さすがに二度も注目を浴びたくはない。 .
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