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「おまたせ、出ようか」
化粧室から戻った由香里が椅子に腰を下ろすことなくカバンと伝票を手に取った。
「うん、そうだね」
それは私にとってありがたいことで、
迷わず席を立ち由香里の後と追うように席を立ちレジへと向かう。
自意識過剰なのかもしれないけど、
やっぱり見られているような気がする。
席の周りを見ると二十歳そこそこの若い子たちばかり。
もしかしたら由香里との会話も訊かれてて、
三十路女のくせにキモいとか思われたんじゃないだろうか。
間宮くんと付き合い出して、
余計に年齢の事が気になってしまっているせいか、
ついついマイナス思考になってしまっているのかもしれない。
駄目だと思いながら由香里に続いてレジを済ませ、
店を出た。
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