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「だいたいおかしいだろ、この女!
どうやってあそこに忍び込んだんだ!
どうやって棺の中に入り込んでたんだ!」
「それは……わかりませんけど」
二人を見ながらまた紅茶を飲んでいると、おい、と葛西が凄む。
「てめえの話してんだよ。
なに他人事みたいな顔してんだ」
「え? いや、だって、他人事だから」
ついそう言い、呆れられる。
「だって、記憶ないんだもの。
まるで人の話みたいよ」
「じゃあ、なんだ。
お前は人を殺しても、記憶が無ければ、知りませんっていうのか」
その言葉に、どきりとした。
オ前ハ人ヲ殺シテモ、
知リマセンッテイウノカ―
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