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ベッドに腰掛けた悠紀は、おとなしく脈を取られていた。
「まるでお姫様みたいなガードだな」
そう伏せ目がちに言う篠宮に肩を竦めて見せる。
「そう言や聞こえはいいですけど。要するに、私を見張ってるってことでしょう?
だいたい私、何の容疑なんです?
展示品に入ってた罪?
EARTHとかいう石もウジャトも無事だったんでしょ? あの爆破と予告状の因果関係だってはっきりしてないのに」
「エジプトの秘宝を壊しただけで充分だと思うが」
「……あの~、あれ壊したの、葛西さんですからね?」
と上目遣いに確認させるように言うと、篠宮は、ふっと笑う。
「自分で無実だと思うのなら、あそこに居た理由を捜してみたらどうだ?」
「え?」
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