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「ああ。五年前には謎の爆発で人が死んでますよね。確か、館長と女性職員が」
「誰かよっぽど此処に恨みでもあるんだろうよ」
膝に頬杖をつき、投げやりに言ったとき、ドンッと腹の底まで揺さぶるような音がした。
戸田は頭を抱え、伊集院はよろけて隣のパトカーに背をぶつける。
「なっ、なんだ!?」
と戸田が振り返る。
横浜館の後方から煙が上がっていた。
「ば、爆発ですっ! 北館が爆破されたようです!」
現場に一気にざわめきが走る。
「爆破!? どういうことだ!?」
「っていうか、うわっまたっ!」
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