あなたの後ろに

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僕は突然呼び止められ、振り向くとそこには少女がいた。 「こんにちは、私はメリー。貴方にお願いがあって来たの」 メリー。そう聞くと不意にメリーさんさんを思い浮かべた。電話と共に首を刈り取る少女。 いやいや、そんな事はないだろう。ただの都市伝説だ。 「どうしたんだい?」 「あのね。貴方のお家を教えて欲しいの」 少女はにっこりとまるで太陽の様に明るい笑顔でそう聞いてきた。普通なら答えない質問だ。しかし僕は答えてしまった。口が勝手に動いた様だった 「そこだったんだ。じゃあ貴方に好きな人は居る?」 好きな人。確かに僕には好きな人が居るけどそんな事を聞いてどうするつもりだろうか? 「居るよ。それがどうしたの?」 それを聞いた少女は笑みを浮かべた。俯いていたので顔はあまり見えないが笑っている事は分かった。 「そっか。じゃあ私が恋のキューピットになってあげるね」 「本当!?」 僕はその話に食いついた。なにせ僕にとっては初めての恋で告白に中々持ち込めないからだ。でもこんな少女に出来るのだろうか。
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