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モテてきた試しの無い俺はそれでもう有頂天の忘我境になってしまった。
彼女が、遠い熊本からわざわざ東京まで会いに来てくれる。
実際に会ったときに起こる事は、俺のようなドタマの腐ったチンピラにも予測できたのだから、彼女の申し出を丁重に断れば良かったのだが、
そのときの俺は夢見心地だったというか火病(ファビョッ)ていたというのか、とにかく冷静な判断力など消し飛んでしまっていた。
そのとき、ただただ俺はこう思ったのだ。
それはそれはピュアにこう。
「初めて東京に来るという彼女を楽しませてあげたい!」
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