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ーーもう!何なの!?あのバ会長!!
さっきまで、皐月皐月って煩かったのに!
いくら、いっちゃんの天パがあの黒マリモさっちゃんに似てるからって、誘いかけるとかホント信じられない!!
いっちゃんは僕のなんだからね!!
とにかく、あのバ会長といっちゃんを二人っきりには絶対にさせない!
「あ!居た!東山会長!!」
綺麗な茶髪(天然らしい)を揺らしながら、東山会長が振り返る。
色素が薄い、赤みかがった茶色の瞳が僕を捕らえる。
「双子の片割れか。何か用か?」
この人はいつも、僕達を名前で呼ばない。
そりゃそうか。区別がついて無いんだもんね。別に気にしてないけど。
「堂本 蒼だって!せめて名字ぐらいは覚えてよ。」
「あぁ、悪い悪い。で、何の用だ?」
「さっき、いっちゃんと約束してた事なんだけど!あれ、僕も同席するからね!」
有無を言わせない勢いで捲し立てると、バ会長はポカンとした顔をした。
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