防弾硝子の少年

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「二宮さん、やっと意識取り戻したんですね。 貴方ね、トラックに跳ねられたの覚えてます?色んな所、複雑骨折してますよ。 三ヶ月ぐらいは安静にしてて下さいね。」 何かさらっと医師にそう言われたのは、入学式のあの日から三日経って意識を取り戻した時だった。 その後、トラックの運転手(学校の関係者だった上に、居眠り運転だったらしい)が土下座しに現れたかと思うと、俺が助けた生徒も何故か土下座して感謝してくれた。 何故、土下座したのか…解せぬ。 ついでに、その助けた生徒は俺と同じ一年生でしかも同じSクラス。 喋りやすい明るいやつで、俺達は直ぐに友達になった。 美乃里、兄ちゃん友達出来たよ…! 良かった。本当に良かった…
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