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「なぁ、副会長…アンタそんなニセモノの笑顔なんて振り撒くの、止めろよ。
誰も喜ばないぞ?」
「えっ…?」
ピシッと音を立てて固まる稲垣副会長。
うわー!何言っちゃってんの?コイツ!!
この笑顔でキャーキャー言ってるファンもいるんだぞ!?
入学式の時の生徒会への声援は、マジで凄かったんだからな!?
…生徒会の挨拶の後で新入生代表の挨拶をさせられた俺は、拷問受けた気分だったんだぞ?
知らないだろうけどさ!!
もうね、皆のテンションが一気に下がったの解ったから。
緊張して無かったら、ブロークンハートしてたからな! 緊張でそれ所じゃなくて良かったけどな!!
「し…初対面の貴方に…何が解るんですか…!
適当な事言わないで下さい!」
「うーん…確かに初対面だけどさ…
やっぱり副会長には、ホンモノの笑顔でいて欲しいんだ。
そうだ!笑えないなら、オレが笑わせてやるよ!」
そう言って、モジャモジャ頭と瓶底眼鏡で良く判らないが、ニカッと笑顔を見せている四宮に見とれてる稲垣副会長…
二人の世界に浸るのもいいけど…いい加減、俺の存在にも気付いてくれ…
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