防弾硝子の少年

12/21
前へ
/417ページ
次へ
「…よしの…」 「ん?何か言ったか?」 「私の事は、吉乃…と呼んで下さい。皐月!」 バッと四宮の手を握り、名前呼びを強要する稲垣副会長。 あ、もしかしてこれがフラグってやつ?? 四宮は、戸惑いながらも、頷いた。 「え?…よ…吉乃…?」 コテン、と首を傾げながら稲垣副会長の名前を呼ぶ四宮を見て、満面の笑みを見せる稲垣副会長。 あの顔をファンの奴らに見せたら、鼻血出してぶっ倒れそうだ。 「はい…!良くできました!」 とても嬉しそうに四宮を褒めたかと思うと、少し屈んで四宮に顔を近付けてそのまま… ―チュッ ………は?えぇぇぇえぇぇぇぇっ!? ちょ、今、キスした!? え?キスしたの?? え?何で?これがフラグの力なの!? 今の流れで何でキスなの!?しかも唇に!
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1271人が本棚に入れています
本棚に追加