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「…よしの…」
「ん?何か言ったか?」
「私の事は、吉乃…と呼んで下さい。皐月!」
バッと四宮の手を握り、名前呼びを強要する稲垣副会長。
あ、もしかしてこれがフラグってやつ??
四宮は、戸惑いながらも、頷いた。
「え?…よ…吉乃…?」
コテン、と首を傾げながら稲垣副会長の名前を呼ぶ四宮を見て、満面の笑みを見せる稲垣副会長。
あの顔をファンの奴らに見せたら、鼻血出してぶっ倒れそうだ。
「はい…!良くできました!」
とても嬉しそうに四宮を褒めたかと思うと、少し屈んで四宮に顔を近付けてそのまま…
―チュッ
………は?えぇぇぇえぇぇぇぇっ!?
ちょ、今、キスした!?
え?キスしたの??
え?何で?これがフラグの力なの!?
今の流れで何でキスなの!?しかも唇に!
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