防弾硝子の少年

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フラグの力、マジパネェ…! と俺がおののいていると、当のキスされた本人は、暫く唖然としていたが、やがて意識を取り戻すと、顔を真っ赤にして狼狽え始めた。 「…な…!何するんだよ!いきなりぃ!!」 ―バッコォォォォンッッッ!! パニックになったっぽい四宮は、あろう事か稲垣副会長を思いっきり殴り飛ばした。 しかもグーで。 かなり勢いよく吹っ飛ばされた稲垣副会長は地面に倒れると、そのまま動かなくなった。 ちょ、大丈夫かwww 何か笑いが込み上げてくる程の、見事な吹っ飛ばされ方だった。 「うわあぁぁぁぁぁぁぁ! 初めてだったのにぃぃぃぃぃぃ!!」 何か乙女の様な捨て台詞と共に、校舎の方へと走り去っていく四宮。 ピクリとも動かない稲垣副会長。 …良し。いい加減インターフォン押そう。
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