防弾硝子の少年

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「おーい!二宮ー!悪い悪い! 出迎えが遅れ…って、稲垣、何してんの?」 さて、インターフォンを押すか。と手を伸ばした時、ホスト担任の城島こと、城センが校舎から走って来た。 ササッと門の内側から操作して、門を開けてくれた。 やっと学校に入れた… 「二宮、お前は教室行く前に職員室行くから、付いて来いよ。」 倒れている稲垣副会長を無視して話を進める城セン… え?無視してていいの?? 「ところで二宮…今日来る転入生見たか?もう着いててもいい時間なんだが…」 「え…あー…転入生なら、ちょっとした意見の食い違いで、稲垣副会長をぶっ飛ばして校舎内に走り去って行きましたよ…」 キスされてパニクって殴って走り去った…なんて言えない… 稲垣副会長の名誉に関わりそうだ。 「そうか。迷子にならなければいいんだが…」 少し、憂いを帯びた目で校舎を見詰める城セン。 うん。やはり無駄に色っぽい。
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