プロローグ

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美乃里の為にも、格好いい兄で在りたかった…! 可愛い可愛い美乃里の、自慢の兄で在りたかった…! それに、いくら裕福とはいえ、叔父さん夫婦には子供がいる(しかも双子)から、あまり迷惑は掛けられない。と思っていた。 だから俺は、この高校を選んだんだ。 超がつく程のお坊っちゃま校であり、超難関校である、この『神龍(じんりゅう)学園高校』を。 この厨二的な名前が気になるっちゃ気になるが、そこは敢えて目をつむろう。 だってこの高校、特待生は授業料無料、寮代無料、三食のご飯代だって無料なのである。 なんていい学校。 流石セレブ校。 これで叔父さん夫婦に金銭面であまり迷惑を掛ける事は無くなった。 と、安心したのも束の間…事件は起こった。
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