ジェットコースターロマンス

14/19
1265人が本棚に入れています
本棚に追加
/417ページ
「じゃあ、取り敢えず、俺の怪我が完治したら、という事でいいですか?」 「ああ!勿論!楽しみにしているぞ!!早く治せ!じゃあな!」 ルンルンと効果音が聞こえて来そうな会長の姿に、周りのファン達が唖然としている。 「あんな東山様、見たこと無い…」 ざわざわ…ざわざわ… 「ちょっとぉ!イッキー!! え?何何?何なの?! 夜の相手、あんなに嫌がってたのに、何で急にオッケーしちゃったのぉ!?」 「シゲ…煩い… つか、夜の相手じゃねぇよ!ゲームの対戦しようって約束しただけ!」 小声で喋ってたから、会話の内容があまり周りに聞こえて無かったのか? あんなに聞き耳立ててたのに…!? 俺がホモだという疑惑だけは晴らさないと…! 「…ホント?本当にゲームの約束なの?なら、僕も混ぜてよ!ね、いいでしょ?」 と、何だか必死になって懇願する蒼に若干引きながらも、頷く。 「え…まぁ、いいと思うけど、あのゲーム二人対戦しか出来ないぞ?」 「僕、見てるだけでいいから! 審判するから!」 「解ったよ。俺はいいけど、会長がどう言うか解んねぇから、自分で聞いてこいよ。」 「解った!僕ちょっと聞いてくる!」 そう言い残して、脱兎の如く食堂を後にした蒼。 「…何なんだ?一体…?」
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!