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「じゃあ、取り敢えず、俺の怪我が完治したら、という事でいいですか?」
「ああ!勿論!楽しみにしているぞ!!早く治せ!じゃあな!」
ルンルンと効果音が聞こえて来そうな会長の姿に、周りのファン達が唖然としている。
「あんな東山様、見たこと無い…」
ざわざわ…ざわざわ…
「ちょっとぉ!イッキー!!
え?何何?何なの?!
夜の相手、あんなに嫌がってたのに、何で急にオッケーしちゃったのぉ!?」
「シゲ…煩い…
つか、夜の相手じゃねぇよ!ゲームの対戦しようって約束しただけ!」
小声で喋ってたから、会話の内容があまり周りに聞こえて無かったのか?
あんなに聞き耳立ててたのに…!?
俺がホモだという疑惑だけは晴らさないと…!
「…ホント?本当にゲームの約束なの?なら、僕も混ぜてよ!ね、いいでしょ?」
と、何だか必死になって懇願する蒼に若干引きながらも、頷く。
「え…まぁ、いいと思うけど、あのゲーム二人対戦しか出来ないぞ?」
「僕、見てるだけでいいから!
審判するから!」
「解ったよ。俺はいいけど、会長がどう言うか解んねぇから、自分で聞いてこいよ。」
「解った!僕ちょっと聞いてくる!」
そう言い残して、脱兎の如く食堂を後にした蒼。
「…何なんだ?一体…?」
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