防弾硝子の少年

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階段を一段降りる毎に、髪の毛がピョンピョンと跳ねて行くのが判る。 人前に立つ時ぐらいは、この天パを何とかしたいと思って、ワックスやら、スプレーやらで固めて来たはずなのに。 せめてこの入学式の間ぐらいは持ってくれよ! ちょっと手で押さえ付けても、すぐにピョンと跳ねる憎き天パ。 今度、絶対にストパー充ててやる…! 固く、固く心に誓うのであった。 そんな下らない事を考えていたら、入学式は無事に終了した。 新入生およそ、180人が一斉に移動を開始する。
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