防弾硝子の少年

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1クラス、およそ30人。 それがAからEクラスまで学力順で振り分けられる。 特待生である俺は、Aクラスよりもさらに上、Sクラスである。 Sクラスは学力、家柄が特出している生徒達が集められている。 ブルジョワな奴に混ざる一般ピーポーな俺…友達が出来るかどうか不安だ… 少しソワソワしながら、黒板に貼り出されていた席順に座る。 というか、エスカレーター校だからか、既に友達グループが出来上がってる感じがする…! あれ!?コレ、ハブられるパティーン!? どうしよう!美乃里!お兄ちゃんもう心が折れそうだよ! しかし、そんな不安をブッ飛ばすような担任が登場した。 教室に入ってきたのは、黒シャツに白のジャケット、白のスラックスという出で立ちの少し長めの茶髪と、右目の下の泣き黒子がやたらとセクシーなまるでホストの様な担任だった。 「きゃあぁぁぁぁぁ!!」 「城島先生だぁ!ラッキー!!」 「きゃー!抱いてー!」 などなど…ちょ、おまいら本当に男子なの?声変わりまだなの?? つか、掘られてもいいの!? っていう、新たな不安に押し潰されそうだった。
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