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悲喜こもごもな新歓鬼ごっこは無事に終了し、沢山のペア…もとい、カップルが出来上がった。
周りの浮かれっぷりが腹立たしいぜ…!
ペアになった人は、纏めてバスで近場の遊園地に連れて行かれるらしいので、折角の日曜日なのに惰眠を貪る事も無く、早朝から集合場所に来ているんだが…
何故だ…何故周りから注目を浴びてるんだ…俺は…!
…ざわ…ざわ…
…ざわ…ざわ…
俺はカイ◯じゃないぞ…!
血液を賭けた麻雀とかしないから!!
…は!まさか、俺の私服がダサいのか!?
今日は私服で来い、って言ってたからジーンズと白Tの上にシャツ羽織って来たけど…これか!?この極普通の格好がダメだったのか!?
髪の毛もちゃんとセットしたのに!?やはりストパーあてないとダメか!?
と、ざわざわしてる周りに内心かなり焦ってたら、ついうっかりペアになってしまった四宮がやって来た。
「おーい!樹!お待…たせ…」
四宮は側まで来ると、俺の姿を見るや否やその場で固まった。
「? どうしたんだ?」
「あ…いや…何か、今日の樹…格好いいなって…思って…」
どんどん声が小さくなって、何故か赤面する四宮。
どうしたんだ?
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