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「何言ってんのか良く聞こえた無かったんだけど…?」
「いっ!いや、何でも無い!!気にするな!」
「…?そうか。」
それならまぁいいや。と思ってバスに向かおうとしたら、蒼と空がペアを引き連れてやって来た。
生徒会役員は全員捕まったらしく、その事を発表した時の会場のがっかり感は半端無かった。
…皆どれだけデートしたいの…
「あー!いっちゃんがイケメンモードになってる!」
と、空が言いながら右腕に絡み付く。
「何で僕を捕まえてくれなかったのさ!」
と、蒼がむくれながら左腕に絡み付く。
それを見た二人のデート相手は俺に鋭い視線を送る。
…何だろう…このデジャブ感…
すると今度は、四宮が俺に抱き付いて来た。
「樹は、オレとデートなんだぞ!
蒼も空も、あっち行けよ!」
「「いいじゃん!別に!」」
「良くないから。三人とも早く離れろ。」
まだ出発してないのに、もう疲れた…
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