迷惑なキューピッド

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もちろん、実は中学校にロボットが紛れていてとかSFじみたことではない。 例えの一種だ。 私の初めての彼氏、つまりは、初告白をした相手の外見がロボットのようなのだ。 がっちりした体格で、肩とか腰とか、体幹が四角いのだ。 あと、顔もロボット感を醸し出していた。 角ばって、濃い顔。 縄文人のような顔といえば、いいかもしれない。 私が一番、彼にロボット感を感じたのは、耳だった。 耳がぴょこんと横に突き出ている。 顔と垂直に付いているような変な耳だった。 たぶん、ロボットの製造者はこう思ったんだろう。 四角い金属を顔にするだけでは寂しいので、横に丸い金属を耳としてくっ付けましょうか。 うーん、横に寝かせてしまうとあんまり目立たないですし、耳を立てちゃいましょうか。 おお、これでいい!
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